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新刊「つなみ 5年後の子どもたちの作文集」

” width=”211″ height=”300″ class=”size-medium wp-image-326″ /> 「つなみ 5年後の子どもたちの作文集」

 こんにちは。昨年末より進めていたムックが完成しました。
『つなみ 5年後の子どもたちの作文集』(文藝春秋4月臨時増刊号)です。
 今週金曜で「あの日」から5年です。5年前に宮城、岩手、4年前に福島双葉郡の子たちに自分の体験を作文に書いてもらって作文集をつくったのですが、再度あれからの5年の日々を書いてもらえないか打診したところ、ちょうど半数、57人の子が書いてくれました。今回はもちろん災後の日々の話です。
 当時まだ文字が書けずに絵だけ描いてくれた子が立派な作文を書いたり、高校生だった子が社会人となって働きだしたり、変化はさまざまです。でも、あの震災が彼らの生活や将来の目標などすべてのベースになっていることは如実に作文に出ています。
 たとえな自分の将来。ある子は看護師、ある子は心理カウンセラー、ある子は保育士、ある子は水産加工の開発、ある子は海外に出て防災の情報発信……。思わず「そうだよな……」と頷いてしまう作文が並んでいます。
 前回同様、今回も多くの原稿用紙を写真でそのままお見せしています。それを見ると、さっぱり文字に進歩がなく、「お前、やっぱり勉強してなかったろ!」というのも丸わかりです。ですが、それも含めて、彼らの言葉がダイレクトに入ってきます。写真から誰もがこの5年間で成長しているのがわかりますが、文章を読むことで彼らがあの震災をどう捉え、どう向き合い、今後どうしていきたいかが見えてきます。
 私はそんな彼らの背景となる地域ごとのレポートや、彼らの作文では表現しきれなかった(書かなかった)ことなどに触れています。
 ぜひお手にとって、読んでみてください。5年の成長もわかりますし、そこで記されている厳しさや希望もまたわかると思います。
 よろしくお願いいたします。
※)kindle版もあります!