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2011_03_07「グローバル化の実相4:対立が加速する資源争奪」

2011年03月07日 · コメント(0) · 未分類

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 森 健の『ニュースを解く読書』
     — Dive Into Books with News — 2011/03/07 vol.13

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<< CONTENTS >>
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【1】今週のテーマ >>「グローバル化の実相4:対立が加速する資源争奪」
【2】今週の1冊    >>『資源を読む』 柴田明夫・丸紅経済研究所
  <書名・著者・出版社・定価・amazonリンク>
  <版元による「内容紹介」の引用>
  <目次>
  <要約>
【3】解説と雑感 >>「野蛮な時代に逆行」
【4】おまけ
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【1】今週のテーマ 「グローバル化の実相4:対立が加速する資源争奪」
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 グローバル化の問題は多方面にあり、それを指摘する本もまた昨今は少な
くない。
 前回紹介した『ランドラッシュ』は世界的な食料争奪の現場、現状を記し
たものだが、もう一つわれわれの生活で欠かせない資源もまた世界的に奪い
あいとなっている。
 折しも、昨今は中東情勢の悪化により、原油の高騰が続いており、ガソリ
ン価格は上昇を続けている。3年前には200円/Lまで迫ったときもあり、国
民的にも大きな政治的話題となった(いや、生活的話題というべきか)。
 その資源について、今回は指摘したい。

 世界ではいろんな業界で合併やM&Aが起きているが、この資源業界もま
た同じ流れにある。とくにその代表格である石油業界は、この十年余絶えず
買収を繰り返してきた。
 1998年には石油大手のBPがアモコを、2000年にはアルコを買収。2001
年にはシェブロンがテキサコを統合した。石油メジャーはセブンシスターズ
と呼ばれていたが、4グループに再編された。

日本でも事情は変わらない。筆者がバイクに乗り出した頃──80年代半ば
には石油元売り企業は15~16社あった。当時は、どこどこのガソリンは薄
めているのでフケが悪い、といった話も日常的に囁かれていたし、ガソリン
スタンドの看板にはさまざまなロゴマークが踊っていたものだ。それが現在、
日本での石油元売り企業も4大グループに集約されている。要は、四半世紀
の間にその数は3分の1ほどに減ってしまった。この数年でも2009年に新日
本石油とジャパンエナジーを傘下にもつ新日鉱ホールディングスが合併して
持ち株会社を設立したのが記憶に新しい。
 ひとつ言えるのは、こうした統合の流れは今後も一層加速するだろうとい
うことだ。

 今週紹介するのは、『資源を読む』。
 以前、レアメタルの中村繁夫氏の本を紹介した際に、「さらにもう1冊」
として紹介した本だ。
 資源に関して、著者で丸紅経済研究所の柴田明夫氏の著書は多く、いずれ
の本も有益である。また新しい本も出ているが、若干煽り気味のものもある。
本書はそれらの中で、もっともコンパクトで、あまり煽りも少ないが、それ
だけに冷静に現状を分析できてもいる。

 あっと驚くような内容ではないが、そこで指摘されている資源の未来は、
やはり非常に経済的な厳しさを思わせる。
 今後の資源情勢を一言で言えば、先進国と新興国の奪い合いということに
なる。実際、鉄鉱石や石炭など豪州では中国の国家資本が買い占めに走って
もいる。豪州はその危険に気づいて、国会で合併を無効にしたりした経緯も
ある。
 すでにそんな奪い合いははじまっているのだ。

その行く末はどうなるのか。結論は本書の要約を述べてからにする。

※続きはfoomiiでお読みください。

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