2010年02月16日 · 自著

このたび、2 月19 日(金)に光文社より『脳にいい本だけを読みなさい!──「脳の本」数千冊の結論』という本を上梓することになりましたので、ご案内させていただきます。
多くの方がお気づきと思いますが、この数年「脳」を書名に冠する本が爆発的に増えています。「脳にいい~」「脳を活性化する~」と効能を謳うものをはじめ、「成功脳」「勝負脳」など「〇〇脳」というものも多数。書店を歩けばいたるところで「脳」の文字を発見できます。
なぜこんなに「脳」が増えているんだろう?
そう疑問を思った方は少なくないはずです。私自身もそうでした。
仕事上の要請と個人的な関心から、もともと脳に関する本はかなり多く読んできていました。さりながら、昨今ベストセラーになるような本にはあまり手を伸ばしていませんでした。パッケージからしてどこか信憑性に疑いがありそうなものもあり、そうした本にはあまり関心を払っていなかったのです。
しかし、ベストセラーを見れば、いくつも「脳」の本がランクインする。視線をテレビに向ければ、やたらと「脳」クイズ番組がはやり、そこに脳科学者が出演することも少なくない。
DS「脳トレ」は言うまでもないことですが、どうも尋常ではない脳ブームであることは間違いありません。
これはいったいどういうことが起きているのだろうか──。
そんな疑問から、大量の「脳の本」を読んでみるとともに、年間数百点という「脳の本」がつくられ、読まれている現状を取材。合わせて、そんな「脳の本」で言及されている論点や真偽、ミスリードのある「脳の本」の問題などについても述べたのが本書です。
タイトルは有名なヒット本をもじったものですが、(その本を科学書と認定するかは別として)これまで科学書と誤認して、あやしい「脳の本」を買っていた読者層にもぜひ届けられればと願ってつけられた書名です。
また、そんな意図から、本書では当方のアイデアで、ページ下段を書評として101 冊の「脳の本」も紹介してみました。なかには読み通すのが苦痛だったり、読みながら苦笑したりする本もありましたが、一時期に玉石混淆の「脳の本」を大量に読んだのは、ある意味非常におもしろい体験でもありました。これまで発刊されてきた「脳の本」すべてを扱うことはできませんが、多様に広がる「脳の本」の羅針盤的一助になればと思って付記したものです。
時代的な流れからすると、まだこれからも「脳」への関心は高く維持されるだろうと思います。
では、そんな「脳の本」をどう捉えるべきなのか、どうつきあうべきなのか。
そんな意図のもとに書いたのが本書です。
もし筆者と同じような疑問をお持ちになったことがある方ならぜひ、もしくは、1冊でも「脳」に関連した本を買ったことがある人ならぜひ一度読んでいただけたらと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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2010年02月15日 · 自著
学生の就職活動/企業の採用活動が佳境に入りつつある。昨年春の採用は約25%採用数が減少という事態となり、前年までの売り手市場から一転、就職氷河期の再来となった。だが、この春の採用は、昨年以上に厳しいものになりそうだ。
昨年の採用減では、一昨年秋のリーマンショックによる景気後退が主たる要因だとみなされた。米国の消費の落ち込みに端を発する景況の悪化。前年までのような好況に根ざした採用計画は難しい。それが昨年の背景だった。
だが、この春の厳しさは昨年とは性質が異なるようだ。一言で言えば、日本経済の構造的な変化。それが根っこだ。
2つの要因がある。ひとつは中国など新興国の隆盛を含めた新しい経済環境のための事業戦略の見直し。もう一つは、少子高齢化/人口減少とデフレという日本の社会・経済環境。この二大要因に対処すべく、各企業は人事・採用計画を見直しつつあり、それが採用計画にも表れている。
それは消費動向を見ても明らかだ。たとえば小売。
百貨店は凋落に歯止めをかけられず、長く右肩上がりだったコンビニ業界ですら急激にブレーキがかかっている。伸びているのは、人件費があまりかからない通販か、ユニクロなど製造直販だ。この変化が小売流通の世界だけで閉じているわけもなく、当然取引先=メーカーサイドにも表れる。
これまで百貨店、GMS(スーパーマーケット)、コンビニと分けていた営業担当があるとすれば、店舗が減った分、まとめて複数の小売を担わせて営業人員を削ることができる。一方で、伸びている通信販売などのチャネルがあれば、そちらのほうに宣伝やPRを仕掛ける人的配置をとる。要は、モノの出口に変化があれば、それを送り出す側の人員計画にも変化が出るということだ。
これが新興国対応となれば、マーケティングなり、販売チャネルなり、宣伝手法なり、合弁のカウンターパートとの対応なり、その人的資源の戦略は変わってくる。
一人採用するということは、年間数百万円、終身雇用であれば数億円の投資を意味する。であれば、そのコストに見合うリターンを生み出せる人材を精査することは必然だろう。
学生側もそんな時代の変化はある程度は感じているかもしれないが、企業側の感覚との彼我はあまりに大きい。そう思うと、単に採用数が絞られるだけでなく、いまの大学生のおかれた環境に同情を禁じ得ない。なにしろ自分が学生の頃はバブル真っ最中であり、厳しい経済環境でもなければ、先の見えない変化におかれていたわけでもなかったからだ。
昨秋に出した『就活って何だ』という本は、JR東海、三菱東京UFJ銀行、 三井物産、資生堂、全日空、サントリーなど人気企業15社の人事部長に、採用のあれこれを尋ねて構成したものだ。そこで語られた話は、これから面接を受けようとする学生には少なからず役に立つものと思う。どの企業の人にも少なくとも2時間、人によっては3時間以上、採用についてあれこれとしつこく尋ねたものを圧縮している(いわばこちらが人事部長に深掘りさせてもらった)。ただ、そこで語られた人物像は、どの会社も遠く離れているわけではない。詳しくは自分で読み取ってもらうしかないが、自分の頭で考え、動き、ガッツがあるといった普遍的な要素は、どの会社でも共通しているのだ。
「就活」というイベントのような略語にはいまも馴染めないが、厳しい採用環境の中、本書が少しでも学生の方々の助けになればと思う。
文春新書の特設サイトはこちら(数名は動画インタビューもあります)。
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2010年02月08日 · 未分類
WordPressを設置し、サイトを更新しました。
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